眠りについて

身体が眠りを欲した時にだけ、眠りへの動機はポジティブになる。それ以外の時は、起きていれば出来るはずの楽しいことを我慢して眠りにつくのだから、その動機は消極的なものであり、寝ることは我慢なのである。

我慢なんかで眠ってたまるか、と言う気持ちがある。

それで翌朝寝不足で目を覚ませば、身体が眠りを求めているのだから、ポジティブに眠りたくて仕方がない。それでも二度寝をせずに会社に行ったりするのも、また我慢である。

せめて会社に行くことが楽しければいいのに、と思う。いや、全く楽しくない訳でもないが、会社に行くだけでは到底楽しみ足りず、だから帰宅後も楽しみを求め続け、だから身体も眠くなってくれないのだ。

眠ることも、それ自体は楽しみではないし(寝ている時に楽しいもつまらないもないのは当たり前だ)、起きて楽しいことをすることに、寝ることが勝てる訳がない(身体の要請に応える場合を除いて)。

こうして、明日もきっと、寝不足で1日が始まる。昼間も眠気は続き、そのことが余計に仕事から楽しみを減らす、そしてまた夜には眠りを遠ざけるという悪循環に陥るのだろう。

ただこれは良いことでもある。楽しいことが楽しくて仕方がないのだから。

人生が楽しいのは良いことだ、多少の寝不足がそのツケとなろうとも……?